前回TOEIC英語力もかけ算 にて,まず,TOEIC英語力の意味は,
TOEICでスコアを取るために必要な英語の能力
であること,次に,
TOEIC英語力=TOEIC単語力×TOEIC発音力×TOEIC文法力
と,3つの力から成るかけ算として表現すること,そして,
かけ算の考え方があったからこそ実現したTOEICのスコアアップ
であり,600点台から900点へのスコアアップのキッカケとなったのが
TOEIC文法力
だったことを説明しました.
今回は,英文法の必要性を確認し,TOEIC文法力とは何か,その文法項目にはどんなものがあるかを説明します.
英文法なんていらない!?
英語学習において,とかく悪者にされがちの英文法.「英語でコミュニケーションするときには英文法は不要である」という旨の発言を耳にしたこともあるかと思います.
これに対して私は
英文法は全く不要,というわけではない
と反論します.
その理由ですが,
英語では単語の並び順で文の意味が決まるので,その並び順のルールであるところの「英文法」を無視することはできない
と考えているからです.
この本で例を出しながら簡潔に述べられていますので,引用します.
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どのくらい知っているべき?
「英文法は全く不要,というわけではない」と言われたら,「じゃあ,どのくらい覚えればいいの?」と疑問が湧くと思います.
それに対しては,
TOEIC文法力が対象とする範囲を,まずは,覚えればよい
と答えます.その「TOEIC文法力」とは
TOEICでスコアを取るために必要な,英文法の能力
です.
対象とする文法の項目の範囲は前回に話題にしました
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にて取り上げられているもので十分です.
- 品詞
- 名詞を修飾する言葉
- 動詞の形
- 時制と仮定法
- 代名詞
- 接続詞
- 分詞
- 関係詞
- 比較
- 語法
の全10項目です.一般的な英文法書と比べると,数かかなり絞られているのではないでしょうか.
この本の難易度ですが,200点未満の人にとっては難しすぎるでしょうし,400点超の方には簡単という印象です.ですので,リーディングの現有スコアで235点近辺から400点未満の人がこの本をやり込むことで,リーディング400点は狙えると思います.
ちなみに私はこの本の前身,2006年の出題形式変更前に対応した版の
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をやって,リーディングが330点から405点となりました.
今振り返ってみると,英文法の中でもTOEIC英文法という限られた文法項目を覚えることがスコアアップにつながりました.
次回は,今回話題にした「英文法出るとこだけ」を再び取り上げて,「TOEIC文法力」をつけるための方法について書いてみたいと思います.
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